昔からずっと好

したくないとい

ていないわけではなかった。涼風は昔からずっと好きでいてくれたし、友人としては半年ほど付き合いがあるが、恋人としての付き合いはきのうからである。まだ一日も経っていない。一般的な基準で考えれば、さすがに早すぎるだろうという自覚はある。
「戸惑う気持ちはわかるけど、僕は本気だから」
「もしかして、責任をとろうとか思ってます?」
「君を手放したくないだけだよ」
 そう言って、にっこりと満面の笑みを浮かべた。手放うよりは、逃げられないようにしたい。婚約して、結婚して、縛り付けてしまわないと安心できない。さすがにそこまで暴露するつもりはないが、要するに責任などではなく悠人のわがままということだ。
 涼風はぎゅっと上掛けを掴み、頬を染めた。
「……後悔しても知りませんよ?」
「それは、イエスということでいいんだな?」
 その念押しに、恥ずかしそうに首肯して「よろしくお願いします」と言う。
 悠人は我知らず安堵の息をついた。彼女なら受け入れてくれるのではないかと思っていたが、それでも実際に確認するまでは不安だった。今は承諾してくれたことに心から感謝している。これから先、ずっと君を大切にするから——その誓いを胸に、ベッドに手をつきながら身を屈めて口づけを落とした。
 涼風はすこし驚いていたが、悠人を見上げてはにかむと幸せ